猫の耳が欠けてきた!猫の腫瘍は発生が少ないけれど、悪性であること多し

猫の耳にできた腫瘍:扁平上皮癌

 

 

    

画像引用元:みなみ動物病院の診療日誌

 

猫の扁平上皮癌

 

扁平上皮癌は上皮性の悪性腫瘍のひとつで、重層扁平上皮に覆われた粘膜や皮膚に不規則な糜爛(ビラン)あるいは潰瘍を種々の程度で認め、潰瘍周囲組織には硬結を認めます。猫の扁平上皮癌は皮膚の腫瘍としては比較的多くみられ、一般的に中高齢の猫に多くみられますが、まれに比較的若齢の猫でも発生を見ることがあります。

 

 

扁平上皮癌に限らず、猫の腫瘍は犬に比べて発生はかなり少ないのですが、総じて悪性であることが多いです。猫の場合、扁平上皮癌は顔面の組織に多発する傾向があります。耳介、耳道、内耳、眼瞼、眼球、鼻梁、鼻腔、口腔、咽頭、舌など顔面の重要な組織すべてに発生する可能性があります。

 

 

扁平上皮癌の症状

 

扁平上皮癌は発生する部位によって症状は様々です。扁平上皮癌の初期はしこりがあるだけで自覚症状がない場合が多いですが、炎症性の疾患が元になっている場合は痒みなどの不快感を伴っている場合もあります。症状が進むと、その周辺の組織に浸潤し、機能障害を起こすことがよくあります。癌が転移するものもありますが、その部分の浸潤のみが強く現れる場合もあります。経過については、早いものや遅いものなどいろいろです。

 

 

扁平上皮癌の末期には、その組織の機能障害を強く起こすとともに、腫瘍性の悪疫質を伴ってきます。扁平上皮癌は猫では白い毛の部分や毛が薄い部分に発生しやすく、とくに顔面の鼻すじ(鼻梁)や眼瞼、耳介に多く発生します。扁平上皮癌に侵された皮膚は、皮膚炎のように脱毛し、厚い痂皮(かさぶた)や潰瘍ができたり、治り難い擦過傷のように見えたりします。

 

 

扁平上皮癌が進行してくると、侵された部分が腫れて潰瘍がひどくなり、出血したり膿んだりするほか、扁平上皮癌ができている部分、例えば耳介が脱落してしまったりすることがあります。

 

 

扁平上皮癌の治療

 

扁平上皮癌ができた部分をできるだけ広く切除する外科的治療が主体で、癌ができた部分を中心として、その周囲組織を可能な限り広範囲に切除します。

 

 

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