耳がブヨついてる!猫の耳血腫は耳への物理的刺激が原因のことが多い

猫の耳血腫とは?耳血腫の原因・症状・対策

 

 

    

画像引用元:ファミリー動物病院診療日誌

 

 

耳血腫(じけっしゅ)ってどんな病気?

 

耳介がなんらかの原因で内出血を起こし、その内部に血が貯まり膨れあがってしまっている状態を耳血腫といいます。耳が立っていても垂れていても耳血腫になります。上の写真の左側は耳血腫となった耳、右側は正常な耳です。

 

耳介は皮膚と耳介軟骨により形成されていて、耳介の内部には無数の血管が張り巡らされています。でも、皮膚と耳介軟骨との癒着が弱いため、内出血が起こるとその癒着が剥れ、皮膚と軟骨との間に血液が大量に貯まった結果として耳介全体が膨れあがってしまいます。

 

 

耳血腫はどうして起こるの?

 

耳血腫となる原因の大半は耳の病気を起因とします。耳の中にダニやノミが寄生したり、耳の中に腫瘍やポリープが形成されたり、耳の中に異物が入ると、猫は耳に不快感を覚え、頭を激しく振ったり後ろ足で耳を引っ掻いたりします。また、外耳炎による激しい痒みから耳を引っ掻くので、耳介に物理的な刺激が加わり、耳介内の血管が切れてしまい、耳血腫となります。耳血腫は耳介に物理的刺激が加わることで発症するケースが多いといわれています。

 

 

耳血腫になった猫の症状やしぐさは?

 

耳介がぷっくりと腫れているのが見てわかります。また、耳介に少し熱感があり、内側から腫れ上がっているので、猫がその違和感や不快感からかしきりに足で耳を引っ掻いたり、頭を激しく振ったりするしぐさが見られます。そのため、引っ掻き傷により二次的に細菌感染が起こり、耳血腫と同時に耳がただれてしまい膿を持ってしまうことも多々あります。

 

耳血腫自体の痛みはさほどではないようですが、膨れた耳を触られるのを猫が嫌がったり、重度な外耳炎を併発している場合は外耳炎による痛みを伴います。 耳血腫は耳の腫れが急に起こることが多いため、耳血腫をよく知らない飼い主さんは、たいていの方が驚きますが、前々から猫が耳を気にして引っ掻いていたとか、波動感のある膨れが耳介にあれば、耳血腫の診断は簡単です。

 

 

耳血腫を発見した時はどう対応するの?

 

猫が耳血腫を起こしているのを見つけたら、少しでも早く動物病院へ行き治療してもらいましょう。耳介の中に溜まった血を抜かないと、時間の経過とともに耳介内部での血液の貯留が進んで耳介軟骨も変性してくるため、耳の変形が生じてきてしまいます。 耳介内に溜まった血を抜く方法には、腫れている箇所に針を刺して注射器で抜く方法と、腫れている箇所を切開して除去し、また耳介内に溜まらないように縫合する外科的な治療法があります。外耳炎を伴う症状の場合は、耳血腫を引き起こす原因となっている耳の痒みを緩和する治療も行う必要があります。

 

 

耳血腫を予防するにはどうしたらいい?

 

耳血腫を予防するなら、根本的な原因を治すことが大切です。耳介の皮膚と軟骨の間に血液を貯めないことです。外耳炎が原因となる場合が多いので、日頃からのこまめな耳の観察が大切です。耳垢の量や色、耳の臭い、耳介が腫れていないかなど猫の耳をチェックし、また、猫がしきりに耳を掻いていないか、頭をよく振っていないかなど、猫が耳を気にするような行動をしていないか気を付けてあげましょう。「なぜ猫が耳を気にしているのか?」その原因を確かめないと、耳血腫を始め、猫の耳の病気は完治しないのです。

 

 

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